東海大甲府(山梨)が5年ぶり6度目のセンバツ切符を手にした。

最速139キロ左腕の若山恵斗投手(2年)中心に、守備からリズムをつくる野球で昨秋関東大会4強入り。吉報に若山は「うれしい気持ちでいっぱいです。気迫あるピッチングをテーマにしているので、それが発揮できたらいい」と心を躍らせた。

昨夏の山梨大会では頂点に立った。しかし、コロナ禍で全国大会は開催されなかった。三浦諒太主将(2年)は「1つ上の先輩たちは優勝したけど甲子園に行けなかった。その分も自分たちはやらなきゃいけない」と全国制覇を目標に掲げる。

関東大会準決勝で常総学院(茨城)に0-10で敗れて以降、若山に次ぐ2番手、3番手投手の育成と打線強化に力を入れてきた。速球派投手に押し負けていた。久井竣也内野手(2年)は「マシンを体感145キロくらいに設定して、逆方向に強く打つ練習をした。体重も増えて打球が飛ぶようになりました」と成長を実感している。

村中秀人監督(62)は「山梨県勢は春夏と(甲子園)ベスト4が最高ですから、まず一戦必勝という形で頂点を極めたい。それができるようなチームづくりをしてきましたので、非常に選手たちに期待を持って行けると思う」と、信じて聖地へ送り込む。