京都国際は99年に初の外国人学校硬式チームとして日本高野連に加盟し、23年目で春夏通じて初の甲子園出場が決まった。

小牧憲継監督(37)は「初出場らしくない地に足をつけた戦い方をしたい」と意気込んだ。関大卒で銀行マンから監督に就き、大体大卒の宮村貴大部長(37)とは京都成章の同級生でチームメート。昨秋近畿大会で4強。気心知れたコンビで龍谷大平安など強豪ひしめく地区でチームを作ってきた。グラウンドは左翼67メートル、右翼60メートルと手狭で内外野の連係プレーはできない。対外試合をホームで行うのは皆無で全てビジター。恵まれない環境下からはい上がった。

森下瑠大、平野順大の1年生投手コンビが2枚看板。森下が「投げる方は(5種類の)変化球、打つ方は逆方向への強打」とアピールすると、平野も「堂々と戦いたい」。小牧監督も「こういう社会情勢の中、野球をさせていただくことに感謝したい」と初の大舞台を心待ちにしている。【寺尾博和】