三島南の4番に座る小堂湧貴内野手(2年)は、センバツでの活躍を見据え「甲子園では後ろへつなぐ打撃を意識し、打率4割を超えたいです」と意気込む。打撃練習では、体が前のめりになる癖があるため、軸足に体重を残すことを徹底。効果が実り、今月の練習中に行われたシート打撃で安打を量産している。

昨秋は東部地区大会5試合、県大会4試合にすべて出場し、チーム最多の10打点を挙げた。だが、県大会では4番の重圧に苦しみ、わずか1打点。「自分が打たないと点が入らないと思いすぎた」と振り返った。それでも、東海大会出場が懸かった加藤学園との3位決定戦では、初回に先制適時二塁打を放った。勝利には結びつかなかったが、大事な試合で勝負強さを発揮できる力を見せた。

回転ずしで最高37皿をたいらげる大食漢で、体重90キロの立派な体を持つ。パワーが自慢で、三島南のグラウンドで行われた練習試合では、推定飛距離110メートル以上の1発をかっ飛ばしたこともある。甲子園ではチームプレーを優先としつつも、「夢の場所なので本塁打を打ちたい」と意欲的だ。打線の中核として「得点圏で必ず打つのが4番。大会では打点を稼ぎたい」と自覚も十分だ。聖地で打棒を爆発させ、チームを勝利に導く。【河合萌彦】

◆小堂湧貴(こどう・ゆうき)2003年(平15)6月16日、横浜市生まれ。4歳の時に三島市へ転居。小2から三島北ゴジラファミリーズSSでソフトボールを始め、三島北中入学後にスルガマリンボーイズで野球を始める。三島南高では、昨秋から4番に座る。高校通算2本塁打。右投げ右打ち。171センチ、90キロ。血液型A。家族は母と姉2人。小6まで水泳を習っていて、背泳ぎが得意。