八戸西は「21世紀枠ダービー」で甲子園初勝利に挑む。初戦は九州大会8強の沖縄勢に決まり、小川貴史監督(37)は「同じ21世紀枠で注目していた。楽しみな気持ちになりました」と対戦を喜んだ。

大会史上初のオンライン抽選は全32校中29番目でくじを引いた。残りも少なくなった五十音順カードで、宮崎一綺主将(2年)は「ニが残っていたので、(八戸)西のニにしました」と、具志川商の横に入った。01年から採用された同枠で、21世紀枠対決は3度目。すべて東北勢が絡む縁に、前回16年は釜石(岩手)が2-1で小豆島(香川)を下し、甲子園初勝利を挙げた。宮崎主将は「同じ21世紀枠として負けられない。勝って校歌を歌いたい」と気合を入れた。

具志川商は最速144キロのエース右腕・新川俊介(2年)らを軸に投手力が持ち味。昨秋は県準決勝で10年に甲子園春夏連覇の興南を破って準V。九州大会でも1勝を挙げるなど、八戸西と似通った実績を残した。小川監督は同年に大阪で仕事をしており、興南の試合を甲子園のスタンドで観戦。「私たちは興南高校の野球を目指してやってきた。(沖縄)県民が盛り上がると思うので、準備をしたい」と警戒した。

地理的には、氷都八戸に南国具志川という好対照の顔合わせ。小川監督は「暖かい沖縄で実戦を積んでくると思うので、うちも実戦を積んで試合に臨みたい」と調整プランを練った。寒さのハンディを乗り越えて、校歌を熱唱する。【相沢孔志】

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