春季高校野球静岡県西部地区大会2回戦が23日、掛川球場ほかで行われ、昨秋地区王者の掛川西が、12-1の6回コールドでオイスカを下した。先発のプロ注目左腕・沢山優介投手(3年)は、3回3安打無失点7奪三振。3イニングとも得点圏に走者を背負ったが、「点を取られても大丈夫と割り切っていたので、力まずに投げられた」と振り返った。

投球時の体の開きを抑えるトレーニングを冬場に続け、直球の威力が増し、制球も安定。この日は無四球と、結果につながった。直球に狙いを絞る打者に対しては、チェンジアップでタイミングをずらす巧みさも見せた。2回の攻撃中、右足に死球を受け、一時ベンチへ下がった。「1、2回は緊張していましたが、あれで冷静になれた。投球への影響もなかった」と話した。

同日には、センバツで今秋ドラフト候補の市和歌山・小園健太投手(3年)らが好投。同学年選手の活躍に「本来なら、この時期は甲子園で投げている状況じゃなきゃいけなかった」と、刺激を受けている様子だ。その上で「まずは春季大会で1つずつ勝ち、全国レベルで活躍できるようになっていきたい」と意識を高めていた。【河合萌彦】