常総学院(茨城)がセンバツ史上初のタイブレークを制し春の甲子園で6年ぶりの白星。同校OBでプロ野球出身の島田直也監督(51)が甲子園初采配初勝利を挙げた。

2回表、1死満塁から敵失、暴投、伊藤の2点適時打で4点を先制。7回に守りのミスなどで1点差に迫られたが8回に追加点を奪った。しかし8回裏に追いつかれ5-5で延長戦へ。12回を終えても決着がつかず13回からセンバツでは史上初となるタイブレーク(無死一、二塁から攻撃)に突入。13回表、秋本の右前適時打で1点を勝ち越し。さらに1死満塁から太田和、

田中の連続適時打で3点を加え9-5とした。その裏、敦賀気比の攻撃を無得点に抑えた。

敦賀気比(福井)は2回に守りのミスから4失点。7回に3点、8回に同点に追いつき延長戦へ。さらにタイブレークまで持ち込む粘りを見せたが春5年ぶりの白星はならなかった。

 

◆タイブレーク 甲子園では18年春から導入され、延長12回を終え同点の場合、13回から無死一、二塁(打順は12回終了後から継続)で行う。過去は18年夏の佐久長聖5-4旭川大高(14回)、済美13-11星稜(13回サヨナラ)、19年夏の星稜4-1智弁和歌山(14回サヨナラ)の夏3試合で実施。今大会から決勝でも導入される。