畔柳君にメラメラ!! 13年ぶりにセンバツ8強進出の天理は達孝太投手(3年)が大会最速の「150キロ宣言」だ。甲子園の室内練習場でキャッチボールなどを実施。29日の仙台育英戦での先発に向け、発奮材料がある。

2戦は18回で1失点。完投、完封と大車輪の働きを見せ、主将の内山陽斗外野手(3年)が明かす。「達自身、中京大中京の畔柳君をすごく意識していて。昨日も149キロを出していたので、すごく気にしていた」。大会中はナインとホテル暮らし。ともに戦う仲間に強い気持ちを吐露した。

「自分を超えられた。自分が150キロ投げたるぞ」

193センチの右腕エースの闘志に火がついた。17歳の誕生日だった前日27日は剛腕畔柳が大会最速の149キロを計測。達が25日に記録した自己最速で今大会最速を1キロ更新された。内山は「達自身『投げる』と言っていた。本当に投げそう」と期待する。17歳の誓いは快速王。優勝した97年以来、24年ぶりの4強を狙う。

決勝に進み、智弁学園と激突すれば春史上初の奈良県勢対決だが、中村良二監督(52)は「仙台育英戦で頭がいっぱい。そこまで余裕はない」。打倒東北王者の旗頭になるのが、剛腕の達だ。【酒井俊作】