8強で敗れた東海大菅生のエース本田峻也投手(3年)は責任を背負い込んだ。

「(初回は)自分が流れを壊してしまった。自分1人で失点してしまった」。

先頭から連続四球。3番の送りバントを処理したが、一塁へ悪送球。ボールがファウルゾーンを転がる間に2者をかえした。さらに適時打で3点目を失った。相手先発は、好投手の畔柳。よーいドンでの3点ビハインドは重かった。

1回戦に先発予定だったが、左肩に違和感が出て、直前で登板回避。2回戦にリリーフで1イニング投げただけだ。この日は「全く違和感はなく、自信を持って上がりました」。痛みはなかった。ただ、若林弘泰監督(54)の目には「肩の不安と戦っていた。相手と戦っていなかった」と映った。「投手は肩が不安だと、肩に気がいってしまう。痛くなかったと思うけど、そっちの方に頭がいって、相手との勝負にいっていなかった」。

本田と畔柳は中学時代、U15日本代表でともに戦った仲だ。5回6失点で降板した本田に対し、畔柳は中1日の疲れを見せず、2安打完封した。本田は「亨丞(畔柳)以上の投球をしないといけないと思いました。亨丞を超えていかないといけない。1つの目標になりました。疲れがたまっている中で、完封された。自分は体が弱い。鍛え直して、全てにおいてレベルアップできるように」と言った。