東海大相模の先制点は4番・柴田のバットから生まれた。初回2死二塁で天理・仲川から左前打。「初回に絶対点が取りたかった。食らいついてでも」と甘い直球を捉えた。右の本格派・達が先発と読んでいた。チーム方針は「高め直球は捨て、低めを狙う」。だが、ふたを開ければ技巧派左腕。予想が外れ「あまり準備できてなかった」が、すぐに「高く浮いた球を狙う」と方針変更。プラン通りに高くきた球を仕留めた。

アニメ鑑賞が趣味でお気に入りは「ルパン三世」。テレビシリーズ、映画とも、ほぼ全編見ている。「なぁに、壁なんてのは、越えるためにあるんだ」というルパンのせりふが好き。8回の第4打席は、バックスクリーンへ放った打球が跳ね返ってきた。甲子園初本塁打…と思ったら判定は異なり、フェンス直撃打。二塁までしか進めなかった。「全力で走っていれば、三塁まで行けた」と真摯(しんし)に反省。バックスクリーンは越えられなかったが、日本一の壁は越える。

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