東海大菅生が、8強入りを決めた。先発の鈴木泰成投手(2年)が被安打7の1四球、9奪三振で1失点、121球で完投勝利を挙げた。若林弘泰監督(54)は「9回を投げきる体力、気持ちの面のスタミナも必要になってくる。投手が頑張ってくれて、勝ってきた」と話した。

鈴木泰は、試合前のブルペンから直球に手応えをつかんでいた。「高めのまっすぐが、すごく伸びがあった。まっすぐでいい感じに三振が取れたのは、とてもよかった。序盤は、思い切ってインコースで押していこうと福原(聖矢捕手・2年)と話していました」と明かした。

8強入りしたセンバツでは、大舞台を味わった。「すごく緊張したけど、いい経験になった。今も試合前に緊張はあるけど、うまく対応できるようになった」という。以前は制球力を重視してマウンドに上がっていたが「気迫よりもコントロールだと思っていたけど、気持ちで押した方が勢いがつく」と学んだ。

東京大会の1回戦突破後、若林監督からは「同じようにやっていたら、夏も優勝できないぞ。自分たちの野球を貫くことを徹底しよう」とミーティングで伝えられた。鈴木泰は「すぐに試合を振り返って、修正して次の試合に臨みたい」と勝利にも慢心はない。