プロ注目で最速152キロ右腕の高知・森木大智投手(3年)が、鮮やかな救援登板を披露した。

9球団21人のスカウトが殺到する前で、1点リードの5回から登板。いきなり先頭に150キロ速球で空を切らせるなど、空振り三振。あっさり3者凡退で片づけた。

2イニング目の6回は緩いカーブも駆使して2者連続の空振り三振を奪った。5イニングを投げて6奪三振無失点。「(5回の)入りが一番良かった。いい流れがほしくて、1点を守り切ろうと思った」。わずか1点のリードを死守するロングリリーフだった。

DeNA吉見スカウトは「(センバツに出場した市和歌山の)小園君が柔ならこっちは剛です。力強いイメージ。真っすぐ狙いでも真っすぐで抑えていた。力がある」と評価した。最速152キロの市和歌山・小園健太投手(3年)も今秋ドラフトの上位候補だ。甲子園に出場していない森木が双璧の実力を示した。