日大山形が山形城北に5-3で勝ち、地区予選1位通過を果たした。6回から2番手で登板の宇治田宙投手(2年)が3回を無失点で切り抜け、8回の佐藤拓斗一塁手(3年)のダメ押しとなる右犠飛を呼んだ。

日大山形は山形城北を下し、地区優勝を決めた。菅井颯(1年)が先発し5回を投げ、6回から宇治田、ラスト9回を斎藤堅史(3年)が締める1、2、3年生の継投を見せた。

宇治田は公式戦2戦目の登板。3-3と1点も与えることができない場面で登板し、3回を無失点に抑えた。8回は最後の打者をスライダーで見逃し三振。スライダー、直球、カットボール、カーブ、ツーシーム、チェンジアップと6種類の球種を駆使し3個の三振も奪った。宇治田は「自分の武器は気合。最速129キロの直球でも速球派のつもりで投げています」と“気合勝ち”を強調した。

打線では3年生が奮起。前日の山形学院戦で2安打2打点の佐藤がこの日も貴重な追加点を挙げた。8回1死二、三塁、捕逸で三塁走者が生還し4-3と均衡が破れる。続く1死三塁のチャンスに佐藤が4球目を右翼へ犠飛。「自分の武器は状況に応じたバッティング」と話す通りの打撃で相手を突き放した。

荒木準也監督は「勝ち切ることが一番大事」と語り、チーム目標の「県内無敗」実現のため全員野球で県大会に挑む。