長岡大手はエース荒木駿佑(3年)の完封投球で長岡に1-0で勝った。初回に無死満塁のピンチを背負うなど、7安打されながらも無失点で抑えた。

荒木はピンチにも顔色ひとつ変えなかった。1回表無死満塁。いきなり危機にも冷静だった。相手の中軸を迎えるが4番を投ゴロに打ち取り、本塁に送球し1死。5番は二ゴロ併殺に仕留めた。「焦らず自分のタイミングで投げることを心掛けた」。

味方が奪った得点は初回の1点だけ。ただ荒木には十分だった。「仲間が先制してくれたので楽になった」と言う。3回は無死一、二塁、8回は2死二、三塁とピンチを招いても決定打を許さず完封。相手が変化球狙いと読むと、中盤以降は直球主体の配球に変えた。昨秋に計測した球速は120キロだったが「球速で測れない切れと伸びがある」と自身の投球を評する。

4回戦の相手は昨秋4強の東京学館新潟。荒木は「打線に3、4点取って欲しい。自分は最少失点で抑える」と私学との対決を楽しみにしていた。【涌井幹雄】