出られなくなった主砲の思いを背負い、大麻が全員一丸で24点を奪い大勝した。

25日の帰宅途中、春まで4番を担ってきた清水大翔遊撃手(3年)が自転車で転倒し右鎖骨を骨折。この日、メンバーから外れた。初回無死二、三塁で先制の右前適時打を放った追立佳祐主将(3年)は「病院につきそい、清水から背番号6を渡されたときは涙が出た。何としても負けられなかった」と振り返った。

追立と清水は、小学2年で入った大谷地第一ファイターズ時代からの戦友。追立は「最後の夏に一緒に戦えないのは悔しい」。スタンドから見守った清水は「必ずみんなで打って勝ってくれると信じていた」と感謝した。2回戦(札幌東戦)の30日は、清水が手術前の入院に入るため、球場観戦できない。「みんなの苦労や努力は必ず結果につながる。頑張ってほしい」と後を託した。