今春関東大会準優勝の関東第一(東東京)のエース市川祐投手(3年)が、今春東海大会準優勝の享栄(愛知)に6回を6安打無四球無失点の粘投を見せた。

21日の東京大会決勝で日大三に2安打完封勝利して以来、中4日の先発マウンドとなる右腕は、力強いストレートを軸に変化球を低めに集める丁寧な投球を披露。3者凡退は6回の1度だけと、毎回のように走者を背負いながらも要所を締め本塁を踏ませなかった。

強豪を相手に粘り強い投球を見せたエースに、米沢貴光監督も「享栄さんのような全国レベルを相手に、通用するボールと通用しないボールを感じ、いい経験になったと思う。関東大会、この前の決勝と経験を積んで、良くなっていると思います」とうなずいた。関東第一は東東京大会第1シードで、7月15日の3回戦から登場する。

また享栄の最速149キロ右腕、肥田優心投手(3年)は先発で3回を5安打2失点。申告敬遠を含む4四死球と制球に苦しんだ。大藤敏行監督は「試合勘も戻ってなかったし、ちょっと力みがありましたね。守ってもらってなんぼ。(調子が)上がってこないと何ともらないので」と夏本番までの復調を期待した。