センバツ4強の天理の初戦は14日に決まり、奈良女大付中教校-「奈良朱雀(すざく)・奈良商工」の勝者と対戦する。春季県大会では決勝で智弁学園に1-3で惜敗して近畿大会出場を逃した。互いに決勝まで勝ち上がればそのリベンジを出来る。主将の内山陽斗外野手(3年)は「1戦1戦しっかり戦って、勝ちきって甲子園へ行けるように頑張りたいと思います」と気持ちを込めた。今秋ドラフト候補として注目される右腕の達孝太投手(3年)がキーマンとなる。

センバツ8強で近畿大会準優勝の智弁学園は16日に「高円・高円芸術・二階堂・山辺・青翔・榛生昇陽(しんせいしょうよう)」の合同チームと西和清陵の勝者と初戦を迎える。今秋ドラフト候補の主砲、前川右京外野手(3年)や近畿大会でエースを担った小畠一心投手(3年)、西村王雅投手(3年)ら層の厚いメンバーで春夏連続の甲子園出場を目指す。主将の山下陽輔内野手(3年)は「日本一ということで、とりあえず奈良県大会を優勝したいと思います」と闘志を燃やした。

そのほか、春季大会4強の奈良大付、畝傍(うねび)など37チームが夏の甲子園出場の切符を懸け対戦する。大会は10日に開幕し、順調に日程を消化すれば29日に代表校が決まる。

これで47都道府県、49の地方大会全ての組み合わせが決定。2年ぶりの夏の甲子園に向けて、本格的な戦いが始まる。18日に沖縄で最初の代表校が決まり、8月2日に全代表校が出そろう予定だ。