神戸国際大付が11安打8得点で7回コールド勝ちを収めた。プロ注目の阪上翔也外野手(3年)が1点を追う1回、1死二塁で迎えた第1打席で初球を強振すると、右翼芝生席に着弾。鮮やかな逆転2ランを放った。「とにかく走者をかえそうと。芯に当たって、バットにいい感じで乗ってくれた」と振り返った。

3回以降も攻め手を緩めず着実に加点。先発左腕の楠本晴紀投手(2年)も1回に先制点を許したが、球威で圧倒して三振を量産し、2回以降は寄せつけなかった。3月のセンバツは1回戦の北海(北海道)戦に競り勝ち、2回戦の仙台育英(宮城)戦で大敗していた。阪上はエースとして臨んだが、右肘の違和感もあって精彩を欠いていた。

阪上は「絶対に(県で)優勝して甲子園に出て、優勝したい。もう1回、甲子園に出てプレーしたいです」と話した。投手としても非凡なセンスを示す好選手にとって、巻き返しの夏が始まった。