今秋ドラフト上位候補で市和歌山のエース小園健太投手(3年)が先発し、5回1失点と好投した。プレーボール直後の2球目に、この日最速の150キロを計測すると、場内がどよめいた。だが、立ち上がりは球が上ずって1死満塁のピンチを招き、押し出し四球を与えて先制点を献上した。カットボールなど、変化球も浮き気味だったが、2回は修正して無失点に抑えた。雷のため、約1時間の中断後は本来のリズムで投球。変化球も低めに制球し、相手を寄せつけなかった。この日はNPBの複数球団スカウトが集結。市和歌山は3月のセンバツに出場したが初戦突破も2回戦で敗退していた。チームは6回コールド勝ちだ。夏の逆襲に向けて、幸先よく滑り出した。