日本航空が、序盤に先手を取った。3回、甲府西の先発、184センチの長身左腕雨宮佑貴(1年)をとらえる。2死一、三塁から塚田甲子郎内野手(3年)の中前打で先制。さらに走者を2人置いて、2回戦の甲府一戦でサヨナラ本塁打を放っている和田航弥内野手(3年)が左翼へ3ラン。この回4点を奪った。

先発の左腕ヴァデルナ・フェルガス投手(3年)は3回までに5三振を奪い、4回から2番手中島凌愛投手(2年)にスイッチした。試合は6回に土橋広夢外野手(2年)の2ランが出て、11-0でコールド勝ちを収めた。

試合後の豊泉啓介監督(36)は「体の状態がなかなか上がってこないですね。バッティングは課題にしてきましたが、守備、盗塁などまだまだですね」とポツリ。クラスター発生により、6月に部活動が完全に1週間以上停止。まだ選手のコンディションにその影響が残り、2回戦の甲府一戦は苦心の末にサヨナラ勝ち。この日のコールド勝ちにも、豊泉監督からは、会心の笑顔はなかった。