智弁学園が西和清陵を11-1の5回コールドで下し、3回戦進出を決めた。

智弁学園は初回、先頭・岡島光星内野手(3年)が四球を選ぶと、2番・谷口綜大(そうた)外野手(3年)が内野安打で出塁。3番でプロ注目、高校通算35本の前川右京外野手(3年)に打席を回す。その前川は「同じコースがきたのでしっかり振ることができた」と空振りした後の5球目を右前適時打。先制に成功する。智弁学園はこの回を打者一巡の猛攻で一挙5得点。その後も3、4回に3点ずつ追加し、試合を決めた。

西和清陵は2回に4番・住山啓悟内野手(3年)が本塁打を放つも、反撃はそこまで。智弁学園が初戦を危なげない勝利で飾った。

プロ4球団が視察するなかで前川はこの日2打数1安打2盗塁。ロッテの三家和真スカウトは前川の各打席を振り返り、「緩いボールをしっかりとコンタクトしてヒットにしていた。3打席目では四球を選ぶなど、打つときは打つ、選ぶときは選ぶといったチームプレーのできる選手。また走る姿勢も良かった」と語った。