開志学園は長岡向陵に19-0の5回コールド勝ち。初回の4番松井貴也一塁手(3年)の2ランで打線が勢いづいた。両手に十分な感触が残った。「打った瞬間入ったと思った」。松井は余裕を持って、右翼席に飛び込む打球を見送った。

1-0と先制した直後の1回表1死二塁で飛び出した1発は公式戦では一昨年の秋季県大会4回戦・中越戦以来の通算2本目。当時から4番を打つ主砲が強力打線に火をつけた。17安打で19得点。21点を挙げた初戦2回戦の巻総合戦に続く大量得点につながった。「いいところで出た。流れを決めてくれた」。川上大輔監督(32)が言うように勝利に直結する一打だった。

大会前にフォームを微調整。自身の打撃の動画をみながらタイミングの取り方を工夫した。その成果が出たことで好調を実感できた。「これを続けたい」と上越との4回戦を見据えた。【斎藤慎一郎】