甲子園最多68勝の高嶋仁名誉監督(75)を祖父に持つ智弁和歌山・高嶋奨哉が、甲子園で2安打デビューした。

7番三塁で先発し2回に詰まりながら右前に運ぶと、8回2死二塁では速球を捉えて右前打。「(祖父に)『思い切っていけ』と前日も言われた。その通りにできた」と笑顔。祖父、父の茂雄さんに続く「3世代甲子園」で一番の好成績を残した。観戦した高嶋名誉監督は「僕は(甲子園で)1本しか打っていない。(奨哉の)父親も1本しか打ってない。1人で2本、打ちよった。2人とも初戦で負けた。たぶん、威張るでしょう。『打ったで』とか」と笑わせた。

◆父子3代安打 智弁和歌山・高嶋奨哉が2安打。祖父仁さんは智弁和歌山前監督で、高校時代は海星(長崎)の外野手として63、64年夏に出場(64年1安打)。父茂雄さんも智弁和歌山の内野手で91、92年夏に出場(92年1安打)。ミスタータイガースこと藤村富美男の子孫に次ぐ「父子3代甲子園安打」となった。