日本ハムなどで活躍し、現在は帝京長岡(新潟)で監督を務める帝京OBの芝草宇宙氏(52)は、勇退を表明した母校の恩師・前田三夫監督(72)について「もう1度甲子園で、勝負師としての前田監督の姿を見させていただきたかった。それを楽しみにしていました。それが素直な気持ちです」と話した。

自身は2年春、3年春夏の計3度、前田監督のもと甲子園に出場。ノーヒットノーランも達成した。「自分の身をすべて預けて、3年間鍛えていただいた。今の芝草宇宙があるのは、あのときの教えがあったからです。野球だけではなく、人間として、社会に出ていく勇気をもらいました。長い間、ありがとうございました」と感謝した。