今夏の甲子園8強の神戸国際大付が、3回戦を突破した。エース左腕・楠本晴紀投手(2年)が夏の甲子園以来となる公式戦先発マウンドに。立ち上がりからストライク先行でゲームを運び、四球を出したのは1度のみ。速球とスライダーを軸に打者を翻弄(ほんろう)し、9回6安打6奪三振2失点の完投で勝利に貢献した。

楠本は「打者に向かう気持ちで投げていた。フォームを変えてからコントロールが(良くなり)、2ボールになっても、投げられるようになってきた」と手応えを語った。

試合では持ち味の強力打線がこの日も点を重ねた。1点を追う5回。先頭の加門隼人内野手(1年)が内野安打で出塁。その後、1死二、三塁とし、2番山里宝内野手(2年)が左前へ逆転の2点打を放った。さらに、2死一、三塁で5番堀川和資外野手(1年)が右前適時打を放って1点を追加した。

8回にも、楠本、柴田勝成(1年)が適時打を打ち、2点を追加。相手を突き放した。

青木尚龍監督(57)は「楠本は制球も良かった。本人も感じていると思う。(打線では)1年生がよくやってくれた。バッティングがいい」と選手をねぎらった。