今夏西東京大会準Vの国学院久我山が16強入りを決めた。

4番投手で先発出場した背番号11の成田陸(2年)が、投打に躍動した。投げては最速135キロの直球を中心に、7回9安打3失点と粘り強い投球でゲームメーク。最大のピンチとなった7回1死満塁のピンチも「ここで切れば8回の相手の攻撃は下位打線からになる。最後に力を入れよう」と腕を振り抜き、三振と右飛に打ち取った。

打っても2安打を放った右腕は「投球は思うように行かない中で、(遊撃手の)下川辺のファインプレーが出たりと最少失点で抑えられました。負けられないプレッシャーの中で、真ん中に球が集まったところを打たれてしまいました」と反省を中心に淡々と振り返った。

一方の尾崎直輝監督(31)は、7回のピンチを振り返り「成田がよく踏ん張ってくれました。このイニングで全て出しきれと、ベンチから指示を送ったんですが、その通りに投げてくれました。頼りになる存在です」と活躍をたたえた。

同校OBの井口資仁監督が率いる千葉ロッテの活躍も、大きな力になっている。「国学院大学が春に優勝して、井口さんが率いるチームも優勝争いの最中で。井口さんの1点をもぎとる野球や、大学生のプレーからは勉強になることばかりです。選手たちは刺激になっていると思います」と笑顔で話した。