東京国際大が最終戦を勝利でおさめた。

先発の藤下凌也投手(4年=東亜学園)が好投した。最速147キロを誇る左腕は、直球とスライダーを中心に、相手打線を翻弄(ほんろう)。7回をわずか1安打12奪三振に抑えた。

失点は4回に無安打で許した1点のみ。藤下は「勝てたのは良かったですが、四死球で許した1点は詰めが甘かったです」と反省を口にした。奪三振の山を築いたことには「今まで野手には迷惑をかけてきたので、今日は守備機会を少なく出来て良かったです」と感謝を示した。

5回途中まで無安打投球は続いたが、これは目標通りだった。「高校の監督さんから、常にパーフェクトを狙えと言われてました。完全試合が駄目なら、ノーヒット。それも駄目なら完封と。この考えは上のステージでも続けていきたいです」と、大学卒業後も野球を続ける藤下は笑顔をみせた。

角冨士夫監督(65)は試合後「ナイスゲーム」と大きな声で選手たちをたたえた。藤下の投球については「上のステージに向けて、最後に自信が付く投球が出来たと思います。良い形で終えられましたね」と目を細めた。