帝京は1年生エースの好投と強力打線の援護がしっかりとかみ合い、16強入りを決めた。

高橋蒼人投手(1年)が二塁すら踏ませない完封劇をみせた。最速140キロ台後半の右腕は、前半は直球主体、後半はスライダーなどの変化球をいずれも低めに集める投球で、相手打線を圧倒。2安打2四球8奪三振で、4回以降は1本の安打も許さなかった。

試合後高橋は「上出来です」と笑顔。続けて「甘く入ると点は取られてしまう。コースにしっかり決められたんだと思います」と完封の要因を明かした。低めに集まる投球には「打者がボールだと思ったらホップしてストライクになる。そんな球が目標です」と意識があった。

打線も毎回の14安打と牙をむいた。4番の渡辺礼内野手(2年)は3安打2打点。2本の適時打は、いずれも外の球を逆方向に放った。金田優哉監督(36)は「ここ最近当たってなかったんですけど、本人がここ1週間でうまく修正してくれました」とたたえた。

渡辺は4番遊撃手とチームの中心を担う存在だが、背番号は20番。金田監督は「まだ1桁はあげられないです。優勝したら考えます」とさらなる発奮を期待した。

3回戦では小山台と対戦する。