秋季高校野球北海道大会で優勝したクラークが28日、明治神宮大会(20日開幕、神宮)に向け、札幌ドームで練習を行った。

兄弟でセンターラインを守る新岡真輝(まなき)中堅手(2年)、新岡歩輝(あゆき)遊撃手(1年)は、人工芝でのボールの弾みを確認。兄真輝は「跳ねるので、突っ込みすぎて頭の上を越えられないように」。内野の弟歩輝は「打球が速い。1歩目の動きは特に意識して臨みたい」と本番をイメージした。

守備の要となる2人が、グラウンドの特長をしっかり頭に入れ、不必要なミスを減らす。真輝は「打球の勢いをしっかり見て、後ろから前に合わせる感じで。兄弟でしっかり守り山中(麟翔)、辻田(旭輝、いずれも2年)の投手陣を助けたい」。歩輝は「後ろに兄がいるのは心強い。2バウンド目が跳ねるのは注意。神宮でも兄と安定感のあるプレーをして、支えてくれた両親に恩返しがしたい」と強い口調で話した。

全道大会は左腕の山中、右腕の辻田を軸に5試合中4試合が1失点と、堅守で頂点に立った。駒大岩見沢監督時代に神宮を経験している佐々木啓司監督(65)は「まず守備が大事。神宮はもっと跳ねるので、そういうことも選手に伝えておきたい」。硬い守備、安定感抜群の投手陣、さらに監督の経験値も最大限生かし、18年札幌大谷以来の神宮制覇を狙う。【永野高輔】