第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)の出場32校(一般選考枠29校、21世紀枠3校)を決定する選考委員会が28日、開催される。午後3時に21世紀枠から一般選考枠と順次発表していく。昨秋の東北大会準優勝で4年ぶり6度目出場が有力視される聖光学院(福島)は27日、同校グラウンドで約4時間、打撃練習などで精力的に汗を流した。

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残雪の聖光グラウンドは、ナインの熱気で包まれていた。センバツ発表を翌日に控えても、選手1人1人の表情は普段と変わらない。スパイクではなく長靴に履き替え木製バットを手に、白い吐息を吐きながら、白球に食らいついた。赤堀颯主将(2年)は「モチベーションを高くやれていると思います。(昨秋)ベンチに入れなかった選手も、すごく燃えていますし、チーム全体で前に出られるようになった。秋とはがらりと変わったチームになっていると思います」とチーム力向上への手応えを口にした。

昨秋は県優勝で東北大会準Vを決めたが、打撃面の課題が浮き彫りになった。今冬は例年よりもバットを振り込み続けた。「打球の圧力であったり直球への対応力は上がっている」と胸を張る。出場はほぼ当確で、春の甲子園で快音を響かせる準備は整いつつある。

期待を胸に抱きながら、運命の日を迎える。「出場は有力と言われていましたし、自分たちはセンバツがあるものだと思ってこの冬はやっている。選んでいただけたら(甲子園で)思う存分暴れるつもりでいます。目標は『日本一』です」と力を込めた。東北勢悲願の大旗白河越えへ-。まずは「聖地の春便り」を待つ。【佐藤究】