有田工がセンバツ初出場を決めた。甲子園は13年夏の大会以来2度目。秋季九州大会はダークホース的な存在だったが、粘り勝つ野球でベスト4まで駒を進めていた。

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夢がようやくかなった。元高校球児で、甲子園に行くために教員を目指した梅崎信司監督(42)は声を弾ませた。「感無量です。生徒には本当に感謝しています。(秋季九州大会は)まさかあそこまで勝ち上がると思っていなかった」。新チームになった当初はまとまりがなかったというが、上原風雅主将が学年の枠を取り払ってチームをまとめた。試合を重ねていくうちにナインも自信をつけていった。

佐賀県勢では00年佐賀商以来、22年ぶりとなる春の勝利を目指す。飛び抜けた選手は不在。甲子園でも持ち前のチームワークで挑む。梅崎監督は「出場32校の中では一番弱いと思っています。今以上に打撃、守備を強化していきたい」と、チャレンジジャーであることを強調。上原主将は「守備で流れを作って1点ずつ取っていきたい。まずは1勝。ひとつでも上に行きたいです」と気合を入れた。