木更津総合(千葉)がサヨナラで山梨学院を下し、投手戦となった関東勢対決を制した。

タイブレークに突入した延長13回1死満塁、5番須永雄太外野手(3年)が押し出しの四球を選び、サヨナラ勝ちした。

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山梨学院・榎谷礼央投手は前評判通りの力を見せた。155球を投げ、9安打を許すも2失点(自責1)。好右腕対決として越井と投げ合ったが「最後は気合で抑えようと力んでしまった。越井君と9イニングを投げ合うことはできたが、投げ勝つことはできなかった。もう1度夏に成長して戻ってきたい」。母方の祖父・鈴木詔彦さん(まさひこ=78)、父優史さん(45)は、浜松商で甲子園に出場しており、三代にわたる甲子園出場を果たした。

◆タイブレーク 甲子園では18年春から導入され、延長12回を終え同点の場合、13回から無死一、二塁で行う。打順は12回終了後から継続。春は通算3度目で初のサヨナラ勝ちとなった。タイブレークの試合で両チームとも投手が完投したのは春夏を通じ初めて。

◆父子3代出場 山梨学院・榎谷、高知・三谷は祖父、父に続く甲子園出場。榎谷は母方の祖父・鈴木詔彦さん(61年夏)父優史さん(93年春=ともに浜松商)に次ぎ3代すべて安打を記録した。3代で安打は藤村富美男-哲也-一仁と賢、藤村富美男-雅美-光司、高嶋仁-茂雄-奨哉に次いで4組、5人目。