昨秋の東海大会準優勝ながらセンバツ出場を逃した聖隷クリストファーが、静岡県大会地区予選の初戦で常葉大菊川に7回コールド負けした。敗者復活戦にも進めず、夏はノーシードから悲願の甲子園初出場を目指すことになった。

聖隷クリストファーは、先発の川名瑚佑(ごう)投手(2年)が、初回から相手打線につかまった。4回途中までに5失点を喫し、3回1/3で降板した。

2番手の今久留主倭(いまくるす・やまと)投手(2年)も6回に4失点。7回にも1点を失った。

打線は5回裏に1死満塁の好機をつくるも、2番塚原流星外野手(3年)が三振。3番赤尾大翔(ひろと)内野手(3年)が一邪飛に倒れ、無得点に終わった。

打線がわずか2安打に封じられ、最後まで反撃の流れをつかめずに7回コールドで敗れた。

上村敏正監督(64)は「ここ(センバツ落選)から2カ月、選手たちはいろいろな思いがある中で一生懸命練習して、一生懸命生活してきた。本当にすごい。ただ、やっぱり高校生。力がない子たちが『負けても怖くない』とやってきたが、今日ばかりは違った。注目される中で『負けたら弱いと思われる』という気持ちが強くなってしまい、ミスが多く、普段はしないようなミスもあった」と振り返った。

夏に向けては「子供たちが、純粋に高校野球に打ち込める環境をつくってあげないといけない」と話した。