市和歌山・米田天翼投手(3年)が自らのバットで決着をつけ、完投勝ちした。センバツで投手のサヨナラ打は、18年奥川恭伸(星稜)が近江戦の10回裏にサヨナラ二塁打を打って以来。この時の奥川は勝利投手だが、2番手で登板していた。完投&サヨナラ打は16年決勝の村上頌樹(智弁学園=対高松商)以来になる。村上もサヨナラ二塁打だった。

古くは63年吉沢勝(北海)が早実戦で逆転サヨナラのランニング本塁打、80年伊東昭光(帝京)が丸亀商戦でサヨナラ本塁打などがある。52年の中田昌宏(鳴尾)は桐生工戦で自らのサヨナラ打による1-0完封勝利をマークし、その後は慶大を経て阪急入り。61年、野村克也(南海)と29本で並び本塁打王に輝いている。【織田健途】