明大中野は、修徳に敗れて3回戦敗退となった。

2年生ながら背番号1を背負う中村海斗投手が先発。0-0で迎えた4回には、2死満塁で押し出し四球を与え、先制を許した。毎回、走者を出しながらも粘っていたが「四球だけはダメだと思って、強く腕が振れなかった。負けてしまったことが悔しい」と話した。

それでも9回を被安打10の8奪三振、3失点(自責2)、146球で1人で投げきった。相手の修徳・篠崎国忠投手(2年)は192センチ右腕で、同学年の長身対決となったが「意識はしませんでした。自分の投球をするだけだと思っていた」と振り返った。

身長を聞かれると「187・3センチです」と即答。実は試合前に学校の健康診断があり、計ったばかり。「1センチ伸びていました」と笑った。

世田谷西シニア時代に、テレビ朝日「ドリーム チャレンジャー」で、当時広島でプレーしていた前田健太投手(現ツインズ)と共演。「優しくて、好きになりました」という。メジャーの試合はチェックし、マエケン体操も欠かさない。憧れの存在から刺激をもらって、夏に向けて成長する。