今春選抜大会8強の金光大阪が、7回コールドで5回戦で敗退した。センバツ躍進の立役者となったエース古川温生(はるき=3年)が、今大会初先発。岸本紘一主将(3年)とのセンバツ8強バッテリーで臨んだが、初回に四球と2安打で先制点を失った。0-2の5回には、失策とバッテリーミスで2死二、三塁のピンチを招き、3連打を浴びて決定的な3点を奪われた。

攻めても2回2死一、三塁の好機を逃し、大商大堺の好投手、武田桜雅(3年)をとらえきれず。8点を追った7回も3人で攻撃終了と、完敗した。

横井一裕監督は「個々の力のなさが出てしまった試合。それぞれ、なんとかしようと思うものの、かみ合っていない。春の大会で収穫を得られなかったのが残念です」と、新戦力も含めてチームが新たな強さを得られなかったことを悔やんだ。5回5失点で降板した古川は「大阪のレベルの高さというか、あらためてこういうふうに大阪に戻ってきて試合をやる中で、流れだけで抑えられない部分というか」と、敗因を分析した。

センバツでは1回戦で昨秋東海王者の日大三島(静岡)を完封するなど、チームをけん引。ただ「センバツが終わってからいい意味で成長させてもらった部分もあったんですけど、自分自身、自信じゃなくて過信になると思うんですけど、その過信が自分の中で少しあって。気のないボールというか、カウントを取りにいった甘いボールを打たれる形が今日は多くて、ダメな部分が全部出た試合かなと個人的には思います」と春の甲子園がくれた経験を踏まえ、悔しい敗戦を振り返った。