統合による現校名になった97年以降では春、秋を通じて初の関東大会出場となった甲府城西(山梨2位)は、初戦で関東第一(東京1位)の前に無得点で力負けした。同校は統合前の機山工時代に関東大会には3度出場している。

試合後の宿沢元樹監督(44)は悔しそうな表情で試合を振り返った。「立ち上がりがすべてです。相手の投手もボールが高くチャンスはありました」。初回、1死から2番中堅・小沢祐依外野手(2年)が11球粘って四球で出塁し、関東第一の先発成井から攻略の糸口をつかもうとしたが、後続が倒れた。

逆にその裏、先発末木賢也投手(2年)は守備の失策もあり1死三塁から適時三塁打を打たれ先制を許す。追加点を奪われ0-2とされた後の1死一、二塁で、須藤の遊ゴロが併殺崩れとなる間に3点目を奪われ、3失点と苦しくなった。

二塁を守っていた長田輝哉内野手(3年)は「ショートが捕球した時には二塁走者は減速せずにサードを回ろうとしていました。そこでショートに声をかけることも必要だったと思います。打者走者も足があったので、二塁で1つアウトを取った後は三塁でのオーバーランを警戒するというやり方もあったと思います」と振り返った。

主将の山口寛太捕手(3年)は「僕たちの課題だった試合の入り方が悪かったです。足の速い選手が多かった。末木は悪くなかったと思います。85点~90点くらい。ストレートをしっかりコースに投げ分けていましたから」と冷静だった。

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