今春センバツ優勝校の大阪桐蔭は公式戦29連勝で止まった。1回からリズムが悪かった。先発の前田悠伍投手(2年)が先頭打者本塁打を浴び、その後、2死を奪ったが連打と四球で満塁のピンチを招いた。坂尻翔聖内野手(3年)の打球は遊撃正面へのゴロだったが、鈴木塁内野手(3年)がはじき、さらに二塁トスも外野に大きくそれた。守備力に定評がある鈴木が2者の生還を許すダブルエラーを犯してしまった。1回にいきなり3点を先制されてしまった。 その裏、1死二塁で松尾汐恩捕手(3年)が中越え適時二塁打を放ち、1点をかえした。3回も1点をかえしたが、その後は智弁和歌山の投手陣の小刻みな継投を攻略できない。終盤もプロ注目の武元一輝投手(3年)の球威に押され、得点できなかった。9回は1死二塁の同点機をモノにできず、敗れ去った。 大阪桐蔭の公式戦敗北は昨年8月23日の夏の甲子園2回戦で近江(滋賀)に4-6で敗れて以来。昨秋の新チーム結成後、無敗で突き進み、3月のセンバツも大会新のチーム11本塁打など、圧倒的な強さを誇り、優勝していた。無双だったが、昨夏の甲子園優勝校に惜敗。悔しさを胸に秘め、夏の日本一に向かう。