三郷北(埼玉)の大熊翔吾監督(34)が、恩師との対戦で勝利を飾った。

今年4月に赴任し、チームに攻撃的なスタイルを徹底した。この日も、ベンチから「バットは振れてるよ!」と前向きな言葉をかけ続けた。

開幕戦で打線は7安打を放ち、逆転勝ち。10三振は振れているからこそ。「(赴任して)初めての夏で、監督がバタバタしてしまった。選手は想像以上に活躍してくれました。選手を褒めてほしい」と笑顔だった。

相手のベンチには、恩師が座っていた。草加西・井上隆央監督(58)は、越谷南野球部時代の監督で3年間、指導を受けた間柄。特別な感情を持って指揮をした。「“恩師孝行”しようと開き直っていたことが、いい結果につながってよかった。次から、草加西さんの思いも受け止めて戦っていきたいです」と話した。