小倉工がエース山田裕太投手(3年)の完封で8強にコマを進めた。0-0の9回、敵失で決勝点を挙げ、力投は報われた。

心は熱く、頭は冷静に。右腕は乱れなかった。速球を狙い打たれていると察すると変化球主体の配球に。相手エースとの投げ合いにも「自分の役割を果たすだけ。焦りはなかった。自分が0点に抑えれば点を取ってくれると信じていた」と集中。ダイナミックなフォームだが打たせて取る技巧派を自認する。「理想は27球での完投。野手にボールを配るようにしている」。味方も無失策で応えた。

春は準優勝。九州大会では1回戦で明豊(大分)に6-1から終盤に大逆転を食らった。「強豪は少しのミスにつけ込んできた。絶対に夏は気の緩みをなくそうと思った」。苦い経験を糧に成長を遂げた。

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