連覇を狙う二松学舎大付は思い切ったスタメン変更が功を奏し、8回コールドで8強入りを決めた。

20日の4回戦、城西戦(9-3)から投手を合わせてスタメン4人を変更。「4番・一塁手」には公式戦で初の4番となる片井海斗内野手(1年)を据えた。

175センチ、97キロの体格の片井は、いきなり初回無死二、三塁で今夏初打席を迎えると、2球目の直球をしっかりとらえて先制の適時二塁打。笑顔で、ベンチに向かってガッツポーズを決めた。「とてもうれしかったです。少しでも、先輩の力になれればうれしい」と話した。

スタメン出場を告げられたのは今朝。緊張したが、3年生から「大丈夫」と声をかけてもらった。4打数1安打2打点で、守備では1失策もあり、自己採点は「60点です」と苦笑い。

市原勝人監督(57)は「片井や(代打出場の)五十嵐は、将来のチームを背負っていく選手。いい機会になった」と話した。

スタメンの変更は、チームの活性化にもつながる。「高校野球って不思議で、こういうものなんですよね。監督が勇気が出ないだけで、起用すれば活躍できる選手はいる」と選手のポテンシャルの高さを再確認した。

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