ともに最速147キロを誇るエース左腕、古賀康誠投手と、右腕の仲井慎内野手(ともに3年)の左右の2枚看板による完封リレーで快勝発進だ。

試合前に先発を告げられた古賀だったが「その前から準備はずっとしていました」と堂々のピッチング。「真っすぐで押すタイプの投手」と自身を評す通り、この日最速141キロ直球と、生命線のスライダーを軸に翻弄(ほんろう)だ。

昨春センバツは、2点ビハインドの3回途中から2番手救援。だが、悔しい4失点で高崎健康福祉大高崎(群馬)に初戦敗退。その悔しさも糧に成長して「勝たせたいとずっと思って来ました」という。6回2死満塁で降板したが、4安打無失点と耐えた。

救援した仲井も負けてはいない。満塁のピンチで交代の際、古賀から「託したぞ」と伝えられ、「絶対打ち取ってやる」と奮い立った。相手1番をキレ抜群のスライダーで三振に仕留め、ピンチを救った。この日最速146キロの球威も最後まで衰えず、3回1/3を無安打無失点で締めた。

3回戦へ「目標はベスト8以上。それを超えるため3回戦も絶対勝ちたい」と仲井。左右の剛腕コンビで、18年の8強超えを目指す。【菊川光一】

 下関国際の6番、赤瀬健心外野手(3年)が先制打を含む4安打2打点と暴れた。0-0の1回2死満塁で、三塁強襲の適時内野安打。プロ注目で最速148キロ右腕の富島・日高の直球を逆方向に流した。「真っすぐに張ってました。チャンスで打てたのは自信になった」。ほか3安打も全て逆方向。巧みなバットコントロールを発揮し「秋は中国大会で負けてしまい、センバツ出場を失った。その悔しさをこの夏で晴らす」と強く意気込んだ。