24年ぶり夏制覇を目指した横浜の夏が終わった。

2年生エース・杉山の粘投にバックが奮起。2回2死一、二塁では、左翼・大坂がフェンスに激突しながら飛球を好捕した。「1点勝負。『守備がどれだけ守り切れるか』と、やってきた。ボールにしがみついて捕りました」。11安打を許しながらも3失点に抑えた。

一方で打線が相手右腕・佐山の、カットボールなど変化球を低めに集める投球術に苦戦。5回2死二塁、一時同点となる適時打を放った緒方も「失投がなかった。自分たちをはるかに上回っていた投手だった」と脱帽した。

一般入試からスタメンを勝ち取った鉾丸ら3年生は、前監督解任の影響で入学時は指揮官不在。昨秋は部内でのコロナ感染でセンバツへの道が断たれるなど、苦労が多かった。村田浩明監督(36)は「ここまで来られて、横浜高校の未来につながる甲子園だった。心から感謝したい」と言葉に力を込めた。