聖光学院（福島）は投打がかみ合い、福井勢から甲子園初勝利を挙げた。
敦賀気比に8－1で快勝し、16年以来6年ぶり5度目の8強入り。東北勢2校の準々決勝進出は仙台育英（宮城）、八戸学院光星（青森）が勝ち上がった19年以来3年ぶりだ。
打線が14安打と爆発した。投げては先発・佐山未来投手（3年）が7回6安打無失点、2番手・小林剛介投手（3年）が2回無安打無失点で最少失点。初回に安田淳平外野手（3年）が右越え適時二塁打で先制する。同点の3回には安田が右翼席に勝ち越しの2ラン。さらに狩野泰輝外野手（3年）も適時三塁打を放ち、リードを3点に広げた。5回には赤堀颯内野手（3年）が右翼線へ2点適時三塁打を放つなど4点を追加。5回までに10安打8得点で前半のうちに試合を決めた。
好投した佐山は「1戦1戦投げ切ることだけを考えて、その結果、今日勝ててうれしい。1、2回戦と同じく今日も投げ切るつもりでいた。立ち上がり、序盤は球数が多くなってしまって、3回から大胆にいこうと切り替えてまとめることができた」と振り返った。
聖光学院は13年春の準々決勝で敦賀気比に3－9で屈し、同年夏の2回戦で福井商に1－2で敗れており、初めて福井勢から白星をつかんだ。18日の準々決勝では九州学院（熊本）と対戦する。春夏通して甲子園での最高成績は8強（5度）。「6度目の正直」となる今大会で「8強の壁」を突破してみせる。
