中越のエース野本壮大(2年)は悔しさをこらえながら淡々と言った。「自分が投げきって勝ちきらなければ」。8回1死まで新潟明訓打線を2安打1失点に抑え、3-1でリード。だが、ここから3連打で2点を奪われ3-3と追いつかれたところで降板。二塁の守備に回った。

2番手以降の投手陣が5四死球と乱れ、この回6失点。3-7と逆転された。「8回は球が甘く入ってしまった」。24日の準決勝の日本文理戦でも8回まで1失点も、9回に3失点した。詰めが課題になった。

本田仁哉監督(46)は「いろいろなものを学んだ。すべて吸収して財産にしなければ」と話した。県2位校として臨む北信越大会。野本は「今日は最速が139キロしか出なかった。北信越には140キロを出して、変化球の精度も上げたい」とレベルアップを誓った。【斎藤慎一郎】

◆北信越大会 新潟県で16校が参加し、10月14日に開会式が行われる。開催地の新潟は出場枠1増で新潟明訓、中越、東京学館新潟、日本文理の準決勝進出4校が出場。15日1回戦、16日2回戦、22日準決勝、23日決勝を戦う。決勝はハードオフ新潟で午前9時試合開始。組み合わせ抽選は10月7日に行われる。来春センバツ選考に参考資料となる大会で北信越のセンバツ出場枠は2。