第95回記念選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)の運営委員会が1日、大阪市内で開かれた。新たに、試合前ノックで女子部員がノッカーを務めることを認めると明記した。

甲子園大会における女性の関わりは、少しずつ広がってきた。主な変遷は以下の通り。

◆93年春の甲子園で森山真弓文部大臣が女性初の始球式を行った。

◆95年夏の甲子園で柳川(福岡)の責任教師が女性で初めてベンチ入り。

◆96年夏の甲子園から女子部員も記録員としてベンチ入り可能になり、東筑(福岡)の女子マネジャーが第1号に。

◆16年夏の甲子園で大分の女子マネジャーが甲子園練習のノック補助でグラウンドに立った。大会規定では、危険防止のため練習補助は男子部員に限るとされていたため、途中でベンチに下がった。大きな議論を呼び、女子の活動範囲拡大への契機になった。

◆21年8月、全国高校女子硬式野球選手権の決勝を初めて甲子園で開催。22年も同様に実施した。

◆22年夏の甲子園から、女子部員にも試合前ノックの補助、試合中のボールパーソンとしてグラウンドに立つことを認めた。普段の練習や地方大会で同様の経験をしている部員が対象。