第24回全国高校女子硬式野球選抜大会(23日開幕、埼玉ほか)に出場する東海大静岡翔洋が19日、御前崎球場で花巻東(岩手)と練習試合を行った。1-1で引き分けに終わったが、エース手塚凜投手(3年)と共に活躍が期待される川満芽衣投手(2年)が好投。24日に迎える学法石川(福島)との初戦に向け、順調な調整ぶりを示した。

主力組中心で臨んだ2試合目に先発。6回1/3を投げ、4安打1失点に抑えた。「とにかく腕を強く振ることを意識した。真っすぐを中心にコーナーを突けたと思う」。3回に迎えた2死二、三塁のピンチでは、内角への直球で詰まらせて左飛に打ち取った。無四球と安定した制球も光り、充実した表情で汗を拭った。

今月4、5日で行った宮城遠征では、クラーク仙台と花巻東との練習試合に先発。いずれも大量失点を喫し、1回で降板した。川満は「『打たれたくない』『失点したくない』と考え過ぎて腕を振れず、球も甘くなってしまった」。2週間前の反省をしっかり生かし、復調をアピール。弓桁義雄監督(59)も「良くなっている。チームにとって大きい」とうなずいた。

チームは20日に埼玉栄、21日にも花巻東と練習試合を行う。

川満は「ここまで良い調整ができていると思う。残り2戦ある練習試合も含めて、しっかり準備をしていきたい」と大舞台を見据えた。【前田和哉】