山梨県勢として初優勝した山梨学院の選手たちが2日、甲府市内の同校に凱旋(がいせん)した。

選手たちが乗った山梨交通の大型バスには「祝 優勝」のフロントマスクが飾られていた。同社が運行する路線バスや高速バス、タクシーにも「優勝おめでとう」のメッセージが掲げられるなど、県内は祝福ムードだ。

山梨学院が今回の大阪遠征で使用したのは、吉兆のバスとドライバーさんだった。通称「全国制覇バス」と呼ばれ、山梨学院のサッカー部が全国高校サッカー選手権と高校総体で計3回優勝したときにいずれも使用していた縁起がいいもの。今回のセンバツ優勝で、4回の日本一を誇ることになった。

さらに、ベテランの三枝利光ドライバーは全国高校サッカー選手権で優勝した際もチームバスのハンドルを握っていた。金メダルを首から下げる選手たちを「無事に送り届けることができてよかったです。ほっとしました。選手たちには、また夏も頑張ってほしいです」と笑顔で見つめた。

「祝 優勝」のフロントマスクは目立つだけに「周りの車のドライバーさんたちに、すごく見られました。注目されているんだなと感じました」と話した。

山梨県内出身の大森燦内野手(3年)は「一番いい結果で帰って来られたのでうれしいです。疲れたので休みたいけど、また明日から練習も頑張ります」と話した。