4年ぶりの強化合宿が奈良県内でスタートした。

初日は木製バットでのフリー打撃、シートノック、投手は一部がブルペンに入った。馬淵史郎監督(67=明徳義塾監督)は約3時間の練習を振り返り「素晴らしいの一言。投手が期待以上にいい。明るい材料です」と笑顔で話した。

目立った選手を聞かれると「山形中央の武田くん。打撃も投球も素晴らしいと感じた」。ただ1人、個人名を挙げたのは最速147キロ左腕で、打っても高校通算28本塁打の武田陸玖投手(3年)だった。

東北地方では名の知れた二刀流。他校のスピードガンで152キロを計測したこともあるそうで「本当か分からないので最速は147で」と謙虚。馬淵監督の目にとまったことには「自分のことを見てもらえることはうれしいし、ありがたいです。テレビの中で見ていた人が目の前にいて緊張したのですが、自分なりに自分の良さ、やってきたことは出せたと思う」と充実の表情だった。

2日目は7回制の紅白戦を2試合予定する。状態を見ながら、センバツを終えたばかりの山梨学院・林謙吾投手(3年)をのぞく、全投手が登板予定だ。