近江が逆転で滋賀学園を下し、2年連続14回目の優勝を飾った。27日開幕の春季近畿大会に県代表として出場する。

2-3で迎えた8回、先頭・横田悟主将(3年)の敵失による出塁から1死一、三塁とし、中川慶信内野手(3年)が同点打。さらに河越大輝投手(2年)が勝ち越し打を放った。初回途中から救援登板の河越が無失点で最後まで投げきり、優勝をつかんだ。

昨秋は県大会3回戦で彦根東に敗れてセンバツを逃しただけに、多賀章仁監督(63)は「一番いいところで逆転できた。今日はノーエラーでしたし、日頃やってきたことが決勝の舞台で出せたということは自信につながると思います」と選手たちをねぎらった。

2-0の初回裏に滋賀学園に3点を奪われて逆転された状況でマウンドに送った河越の力投に「ああいう中での交代で、よくしのいでくれたと思います」とねぎらった。昨夏までは山田陽翔(西武)という絶対的エースがいたが、今年は「1人1人が力をつけなければ」(多賀監督)という危機感を持ってチームを作ってきた。「丁寧に魂を込めて放れ」と強い言葉で送り出した2年生左腕が、投打で期待に応えた。

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