第27回全国高校女子硬式野球選手権が、22日に兵庫県で開幕する。

日刊スポーツ静岡版では、全国大会に挑む県勢の全3校を紹介。東海大静岡翔洋は「笑顔で日本一」をスローガンに出陣。4番渡辺智絵外野手(3年)が、勝負どころでの1本を誓って最後の夏に臨む。創部2年目を迎えた静清とオイスカ浜松国際も、それぞれの思いを胸に2度目の夏に挑む。【前田和哉】

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静清は全国制覇を目標に掲げ、大舞台に臨む。創部1年目の昨年は、初戦の2回戦で山陽(広島)に3-2で勝利。「夏1勝」をつかんだ。早川紗菜主将(2年)は「目標は日本一です」と力強く宣言した。

春からの成長を示す。今春の全国選抜では、初戦の2回戦で京都両洋(京都)に敗戦。最終7回表に2点を奪って6-5と逆転したが、その裏に2点を失いサヨナラ負けを喫した。同大会以降は、守備に重点を置いて練習。判断力や連係を向上させてきた。早川主将は「少しずつ良くなっている。守備からリズムを作るチーム。最少失点に抑えて攻撃につなげたい」とイメージを膨らませた。

初戦は、昨年のリーグ戦で敗れた秀明八千代と対戦。攻守の要となる「4番・捕手」の加藤優月(2年)は「初戦からプレーでチームを引っ張っていきたい」と誓った。リベンジから目標への1歩を踏み出す。